表参道から
成就~八丁坂~前社森 | ||||||||||||||||
※↑東に45度回転しています、ご注意ください。 |
||||||||||||||||
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱ | ||||||||||||||||
|
|
|||||||||||||||
|
||||||||||||||||
①さあ、「神門」をくぐり、石鎚山頂を目指しましょう。
神門から先は神の領域であり、本格的な登山の始まりです。
以下の注意事項を守り、天狗様に蹴り落とされないようマナーよく、お山歩しましょう。
また、お山開き中はこの神門にて「登山保護初穂料」を納めないと入山できません。
(土小屋ルートでは土小屋遙拝殿にて納付するほか、三の鎖下でチェックされます)
石鎚登山 注意事項 |
||||||||||||||
|
||||||||||||||
緊急時の連絡先 110番 |
||||||||||||||
西条市・西条警察署 |
||||||||||||||
登山切符と登山保護初穂料について |
||||||||
|
||||||||
宗教法人 石鎚神社 |
||||||||
神門を出るとすぐに木立に包まれた登山道(参道)がゆるゆると下っています。
「八丁坂」と呼ばれる、約1kmにも及ぶ長い下り坂で、
往きは下りなので楽ちんです。
でも、八丁坂の鞍部は標高約1300mで、成就が約1400m。
つまり、比高100mも下ってしまいます。
下った分、また登り返さないといけないわけです。
当然、帰りも1kmで100m登らなきゃならない傾斜は、
ラスボス的存在に変わります。
「石鎚登山案内地図」で最終確認。
この地図上での成就~山頂の表参道コースタイムは、
成就→山頂は3時間半、山頂→成就は2時間半となっています。
ロープウェイの最終便が出る時刻の3時間前までには
下山し始めないと下界に戻れないので気を付けましょう。
登山道はとてもよく踏まれていて、
階段なども整備されています。
二人並んでおしゃべりしながら歩けるぐらい、
道幅も十分。
鼻歌を歌えるくらいの脈拍、呼吸数を保つのが
疲れない登山の基本です。
②成就からまだ0.1km地点。
まるでレールのように敷かれた丸太。
丸太の外を歩くと裸地が広がってしまうので、
なるべく中を歩きましょう。
③新緑の季節。
緑は目に優しいし、酸素だらけの美味しい空気。
うにゃにゃっとN字に変形してる木。
曲がった根元に大変な負荷がかかってるようで、
先に比べ凄く太くなってます。
④八丁坂は一方的に下るわけじゃなく、時折、登る場面もあります。
下りの方が多いし、まだまだ元気なので、
小さなアップダウンもいまのところは苦になってません。
古い里程標「頂上社へ3000メートル」
ゴツゴツと露頭した岩の表面に、木の野太い根が張り付いています。
登山者の増加で表土が踏み固められ、裸地化した土は雨で流出。
木の根が露わになる状態に。
ストックやアイゼンなどで露わになった根を傷つけないようにしましょう。
少し離れて新しい道標。
「←成就 0.6km 石鎚山頂 3.0km→」
そこから間もなくの場所に-
⑤山頂まで行かれない方のための「遙拝の鳥居」が立っています。
「頂上まで行かれない方は
ここでお参りください」
左側の木立の合間に石鎚山頂がちらり。
成就からここまで10分ほどの距離です。
以前、午後2時発のロープウェイで入山し、
この鳥居から引き返したことがありました。
僕にとって鳥居から先は初めての地。
ドキドキ…、わくわく…。
倒れかけの木。
根も露わに。
台風に文字通り、
根こそぎにされたのかな。
⑥山頂が望めるベンチセット。
まだまだ続く下り坂。
下った分、後できっちり取り戻さなきゃならないのが、
なんか、凄くもったいないなぁ。
結構な下り坂でしょ。
浮き石に注意して下りましょう。
⑦まだかな、まだかな、と思ってたら、
八丁坂の鞍部、一番低い場所に着きました。
この場所は麓の西之川からの登山道、
「御塔谷」ルートのひとつが合流しています。
数字が入ってませんが、山頂まで残り2.6km。
登山者心得 |
||
・霊峰石鎚山は、お山全体がご神体であります。 |
||
石鎚神社・石鎚本教 |
||
成就~山頂の「路程図」です。
山頂まで比高700m、登りっぱなしです (^^;)
里程図の横にある祠は-
石鎚参道に点在する「三十六王子社」のひとつ、
「八丁坂王子」です。
手を合わせたら、登山再開!
⑧鞍部はしばらく平らですが-
古い里程標が現れた辺りから-
階段出現-
ついにはこんな急な階段も!
もう階段だらけです (>_<)
⑨道標のあるところで急坂が一時的に緩やかになって、
一息付けました、ふぅ…。
「←石鎚山頂 2.5km 成就 1.1km→」
⑩ツツジが咲いてました、終わりかけだったけど。
登山道にちらほら、花びらが落ちてました。
これがホントのイワツツジ、なんちて。
疲れてくるとくだらないことばかり思いつく…。
登山道も登ってばっかり、下らない… (-_-)
木の根が露わになった坂の先-
もっと露わになった方に踏み跡ができていました。
右の正しい道はわずかに下って登るため、
それを嫌った人がほぼフラットに進入できる
左の尾根を歩いてしまい、道のようになってしまったのでしょうか。
いつか大きな台風が来たら、木、倒れちゃうかなぁ。
⑪ここから前社森の小屋まで、
比高200mを一気に登る急階段ゾーンになります。
階段は踏み面もまちまち、蹴上がりも微妙に異なり、
右に左に曲がり登り、砂利で滑ったり、登りも下りも歩きづらいです。
焦らず、一歩一歩、一段一段、着実に消化して行きましょう。
「頂上社へ 2000メートル」
裏に「成就社へ 1500メートル」
ジグザグ階段を前に出るのは、
ため息と汗と弱音ばかり…。
⑫この辺りで標高1400m超え。
振り返ると、新緑の木立越しに成就方面の山並みが見えました。
階段登りはどうしても足下が気になってしまい、
階段ばかり見て、単調な山行になりがちです。
踊り場などで小休止するときにでも振り返えると、
ちらっと見える景色がいい気分転換になってくれます。
階段の造りもいろいろ。
板を乗せたタイプが多いですが-
半割した丸太を並べた階段は、
踏み面が狭く、歩幅が取りづらいのが欠点。
⑬階段途中に道標、中間地点はまだ先。
「←石鎚山頂 2.0km 成就 1.6km→」
⑭階段ゾーンの途中にはベンチが置いてある、
こんなテラス状の休憩ポイントもあります。
谷側のヤブの奥にツツジが点在。
見上げた坂の上にもツツジ。
近くに寄ったら写真を撮ろうと思ったのに、
しんどくてうつむいて登ってたら、
いつの間にか通り過ぎちゃってました。
⑮その代わり、道ばたに咲いてた-
「ムシカリ」の白い花をパシャリ。
虫が好んで葉を食べるので“虫狩”なんだそうです。
こんな岩場なところも登ります。
高度感もあって、補助ロープをつい掴んじゃいます。
昭和な道標はもうよれよれです。
岩もゴロゴロ。
つまずいたり、足を取られたり。
⑯前社森に懸けられた「試しの鎖」元に着きました。
試しの鎖の“試し”は、山頂に懸かる鎖の予行演習的な意味合いと、
山の表と裏に懸かる計74mにも及ぶ鎖で肝や力を試す、
このふたつの意味があります。
後の3つの鎖同様、迂回路があります。
ムリして登る必要はありません。
まるで垂直に見える岩壁に懸けられた試しの鎖は、
こんな大きさです。
鎖を登っても反対側をすぐ降りないとならないし、
第一、僕は高所恐怖症なので、迂回路を選択しました。
迂回路は一旦下ります。
迂回路があるところも崖のような場所で、
落石注意、足下にも注意です。
⑰迂回路の底から、前社森の頂上を見上げて。
岩壁に張り付くように針葉樹やツツジが生えています。
尾根を目差し、階段をよいこらしょっと登ると、
青い建物が見えてきました。
⑱「前社森小屋」に到着しました。
平日ですが、ちゃんと営業してて、中からラジオが聞こえてきました。
メニューの「力あめゆ」(400円)は魅力的でしたが、
“麦茶200円”はちょっと…(^^;)
小屋の右後ろにある頂は、試しの鎖で登る前社森のピーク。
離れているので写真では小さく見えるけど、
あれを鎖で降り返すの?って思っちゃう高さがあります。
小屋はとても眺めのいい場所に建っています。
瓶ヶ森をアップで見ると、
右肩に伊予富士や東黒森、自念子ノ頭といった、
瓶ヶ森林道沿いのピークが覗いてました。
試しの鎖の“裏”部分。
こちらも結構な崖を降ります。
ちなみに、鎖は昭和7年に懸けられました。
前社森の山頂部分。
ちなみに、前社ヶ森、禅定が森、禅師が森など、
呼び名は様々ですが、地形図上は前社森です。
山頂方面へ少し登り、振り返り-
前社森小屋を俯瞰。
屋根も壁も真っ青ですね。
ひとりごと | ||
さあさ、神門をくぐったら、そこからは石鎚の神様の領域。 八丁坂の下り坂で、どんどん、どすどす、雑に下ってると、余計な筋肉疲労を招き、あとの階段ゾーンで必ず、泣きを見ます 途中、小さくアップダウンしながら下っていく坂の途中にある「遙拝の鳥居」。 女人禁制は明治維新後も継続されました。 八丁坂の底に降り立ったところから、山頂までほとんど登りっぱなしです。 そうして、いつしか、試しの鎖に到着。 試しの鎖は昭和7年、岡山の鬼石組が奉懸したものと云われています。 前社森小屋に到着。 小屋の前で休んでたら、前社森の頂から、さっき鎖を登っていったグループが降り始めたのですが、リーダーらしい男の人の、 |
||