砥部の扇山・円山
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扇山~夢の里~円山
距離 約1km
標高差 約320m
一般道
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
見晴らしあり

農免道路沿いの扇山入口から。
西に向かう坂を上って行きます。

1.5車線の広めの道を走っていると、
時々、「田ノ浦町民広場↑」の看板が目に入ります。



  

途中、左にため池の入口。

今回のお山歩は史跡ひとつないシンプル旅なので、
ため池なんかにも寄り道しちゃったりします。
坂を上れば-



すぐに奥池の堰堤。
周囲に国道や民家がないので、とっても静かで、
ちょうど日差しも柔らかく、
ついつい足を止めたくなってしまいます。

冬だからか、水はとっても清んでました。

改修工事竣工記念の碑。

農免道路に戻ったら、坂道上りの続き。
やがて、峠にさしかかるポイントで-



  

以前から気になっていた不思議地形への入口がありました。

一昔前の地形図ではこの通り、真っ平らの空白地帯がありました。
まぁ、造成地だろうとは思っていましたが、
大規模だし、山中だし、で、気になっていた次第です。

最新の地形図上では不思議解消、道路が描かれています。
工業団地か、住宅地かまでは分かりませんが。

入口の看板には「夢の里」とありました。
意味ありげなネーミング (^^;)
きれいに咲いたウメを脇目に坂を上ると-



「朝日ガス砥部太陽光発電所」とな!
広大な造成地に出ると、
左の土手の上に太陽光発電パネルが、
ずらずらずら~っと盛大に並んでました。
こんなところに太陽光発電所ができてたなんて、知らなかったぁ。
ちなみに、訪問時のひと月前の平成26年2月に発電が開始されたばかり。
できたてほやほや、でした。

ホコリもまだ乗ってないくらいのきれいなソーラーパネル。
柵に沿って進み、団地の中程へ。
太陽光発電所はかなりのスペースを占有していますが、
それでもまだまだ未使用の土地が余ってます。
元々は工業団地として造成されましたが、
全国的に工業団地はあまり放題な時代となり、
農村の活性化を主眼とした多目的用途団地「夢の里とべ」として転換されました。

朝日ガス砥部太陽光発電所

所在地/伊予郡砥部町三角745番地3
砥部工業団地「夢の里とべ」

敷地面積

30,218㎡

出力

2,380kW

発電量

約2,800MWh/年
一般家庭 約700軒分相当

CO2排出削減量(推定)

約1,500t/年

着工

平成25年6月

発電開始

平成26年2月

上からも見たくなって、西側の土手にある砂利道を登ってみました。
整然と並ぶソーラーパネルは圧巻です。
これから黄砂の季節ですから、
パネルに積もるホコリを掃除して回るだけでも、
結構な仕事になりそうですね。
団地の南側はまだ手つかず。
発電所の東側、写真奥の方には、
丸い屋根した可愛いドームハウスが並んでいます。
ドームハウスを設計・施工・販売されてる会社がありました。


夢の里の入口に戻り、峠を越え下ると-



  

また山中に突然現れる施設。
建物は砥部町のゴミ処理場の美化センターで、
道路をはさんだグラウンドが田ノ浦町民広場の野球場。
写ってはいませんが、
写真左のガードレールの向こう側には天つづみ池があります。
かすかな記憶、記憶違いかもしれないんですが、
町民広場の場所って昔、ため池がありませんでしたっけ?

砥部町美化センター。
エントツも見当たらないし、静かだし、
ゴミ処理施設っぽくなかったです。

トイレを借りに、広場へ。

まぁまぁな山の中にある野球場、借りる人も多くなさそう。

美化センターとグラウンドの間を下って行きます。



荒倉川の源流、後谷池に出会います。

ため池はただいま、池干し中。
ブラックバスとか外来魚をやっつける、
一番手っ取り早い方法だったりします。

堤に立つ「後谷溜池」の碑。

  

ため池の堤の角には田ノ浦地区への分岐があります。
ちなみに、下れば拾町、フジの裏手辺りに出ます。

  

ここから円山山頂まで上りです。



くねくね、上って行きます、くねくね。
道ばたには農機具倉庫が建ってるくらい。



道をはさむようなよう壁が見えたら-

田ノ浦集落へ越え出る峠。

  

田ノ浦集落は矢取川流れる谷に集まっていますが、
この峠部分にも数軒農家があって、左に曲がり-

集落を奥へ行き-

  

円山山頂へは、写真の分岐を左へ上ります。

ここからは農道です、狭いです。



タイヤがスリップしそうなくらい、落ち葉がたまった急坂。
落ち葉のせいで、人が立ち入ってないような、
この先、行き止まりのような雰囲気を醸し出しています。
よその人が無闇に入り込みたがらない、心理効果があったりして。
でも、落ち葉ゾーンはわずかな距離で-



円山の山頂部、みかん畑ゾーンに出ました。
こんな山の上まで開墾した昔の人って、ホントに凄い。
小屋の後方に見えるみかん畑の上部が丸山山頂です。



山頂には、みかん畑の中を登っていかないとたどり着けません。
みかんの木の中を勝手に歩き回ると怒られますし、
出荷シーズンは害獣よけの電気柵で囲まれていて危険です。
もし、農家さんが作業されてたら、一声かけてから入らせてもらいましょう。
さて、登れそうな場所ですが、写真中央辺りに-

畑が分かれてる場所がありました。

山頂の茂みまで一直線。
ここを登ってみることにしましたが-

左右とも電気柵が張ってあるので、感電注意!

電線にもみかんの木にも触れないよう、
気をつけて登りました。



茂みに着いたものの、入れそうな場所がなく-

左の柵に沿って10mほど進むと、林の切れ目がありました。

雑木林ですが、下草がないので楽に歩けそうです。
木立に入ってすぐ右に白い塊がありましたが- 

なにかと思ったら- 

大きな倒木でした。



木立に入って十数mほどで、円山山頂に到着です!
山頂には三角点もないので、殺風景ですが、
ちょっと不思議だったのが-

最高地点に立つ木の傍らに立つ岩サイズの石。

石碑のように見えたけど、字の類いは一切確認できませんでした。
人工的に縦に立てられたように見えるけど、なんなんだろう?

みかん畑に戻り、山頂からの眺めを。

農道に戻りました。
農道の行き止まりまで、もう少し走ってみます。

ミツバチがぶいぶい飛んでました(撮影は下り向きで)。

暖かかったので、働き蜂も一斉に飛び交って-

箱の中は蜂蜜がたっぷり、なんだろうなぁ (^_^)

養蜂箱の手前に空になった巣が落ちてました。



おおっ、なんか見晴らしのよさげな、
肩の部分がぷち草原ぽい場所に出ました。
木立で見晴らしのない山頂より、こちらの方がよっぽどいい場所です。
ムリに山頂に行くより、ここで万歳して帰るのがいいかも。

肩のプチ草原へ。
東に向かってなだらかに延びる尾根からは、
松山平野や東の山並みが一望できました。

  

アップで。
(写真左から)手前の鉄塔あるお山はひばりが峰、
奥に高縄山・大月山、北三方ヶ森、淡路ヶ峠、杉立山、芝ヶ峠、
観音山、福見山、明神ヶ森、東三方ヶ森、ヨソ山。
面木山、三ヶ森、瓶ヶ森、石鎚山、塩ヶ森・番駄ヶ森、
二ノ森、堂ヶ森、根無山、石墨山、小山岳、
善神ヶ森、陣ヶ森、皿ヶ嶺、大友山。
黒森山、遠ヶ森、北ヶ森、向山、障子山。

重信川が流れ、松山自動車道が通る松山平野東部、
平井辺りから重信、川内、荏原辺りをアップで。
雲の影がゆっくり移動してくのを見てるのも楽しかったです。

さっき寄り道した夢の里。

山頂を振り返って。
写真左のハウス側から木立の中を歩いて山頂まで行けるかな、
と思い、実はトライしてみたけど、
木が混んでて大変そうだったのでやめました。

ひとりごと

お山歩の最後に七折梅まつりに行く予定だったので、ちょっと急ぎ目に扇山を下山。
そのまま農免道路に降りて田ノ浦地区を目指しました。
今回のお山歩地域には史跡・名勝の類いの乏しい地域。
寄り道はあまりしない予定でしたが、ため池とかあると、つい、覗きに行きたくなるしで、まっすぐお山へ、とはいきませんでした (^^;)
「夢の里」はその最たる場所で、以前から変な地形だなって思っていたところだったので、迷わず、探検。
あの真っ平らな場所は多分、工業団地か、大規模な宅地造成の類いだと思っていたのですが、工業団地として造成された場所でした。
いまは多目的用途団地。
全国的に工業団地は有り余ってる状態ですからね。
人件費の安い中国へ出て行った日本企業の工場は、いま、中国から東南アジアへとどんどんシフトしている時代ですから。
国内の工業団地自体、見向きもしてくれないのに、さらに片田舎な愛媛のお山の中じゃ、借り手はなかなか見つからないでしょう。
多目的というのは、約1万平方メートルの農業就労者向け農村付住宅「ミニアグリファームゾーン」。
「ハーブ・薬草・薬樹栽培ゾーン」、「新薬・漢方薬開発ゾーン」、「リハビリ施 設・公園・遊園地ゾーン」。
「東洋医学研究センターゾーン」、「福祉施設ゾーン」、「健康相談治療センターゾーン」、「散策・森林セラピーゾーン」など。
それにしても太陽光発電所はなかなか壮観な眺めでした。
県内でも屈指の規模なんじゃないかなぁ。
(って書いたすぐ後、今治造船が西条工場の敷地に建設してた四国最大のメガソーラーが完成、出力は1万7000kWだそうです。)
大震災後、太陽光発電はとても注目されました。
けど、規制緩和が一向に進まず、大規模発電に参入しようとしていた企業の多くが計画変更を余儀なくされてます。
孫さんのメガソーラー計画もあれだけ耳目を集めたっちゅうに、国に邪魔され中。
僕なんか、耕作放棄なみかん畑を太陽光発電所にしちゃえばいいのにって、よく思います。
みかん畑は元々、日当たりのいい場所だから、太陽光パネルを置くだけで充分、発電できる。
パネルにホコリがたまったら、灌漑用のスプリンクラーで水まきゃ、掃除も簡単だし。
でも、農地を別の用途に転換するのって、いろいろ、楽じゃないことばかり。
だから、実現性は乏しいけど、荒れ山にしておくよりは、よっぽどいいと思うけどなぁ。

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