善神山へ行こう!
お山について登山口・ルート登ってみよう!メールホームへ
善神山~前々司
距離 約1km
標高差 約180m
徒歩
下記写真の場所
  

次はおまけ、にしては往復2kmの行程、
善神の尾根歩きの続きです。
善神山山頂入口の三叉路から、まず、下ります。

V字な鞍部へ、まぁまぁな下り坂。



鞍部。
ここでやっと昼食タイム。

というのも、どこもかしこも風が強くて、
ストーブを使える場所がなかったから。

この鞍部だけは風が微風で、火が使えました。

今日は「きのこソースのペンネ」。

出来上がりまで、ワンセグ見て暇つぶし。
ワンセグはNHKと南海放送が受信できました。

できあがり!
とろっとしたソースが、即席の割に美味しかったです。

充分休息した後、皿ヶ嶺縦走路目差し、
歩き始めました。
鞍部だから、まずは登りから。



倒木のある小ピーク。



ツガの巨木の先に-

またロープのある急坂。



ロープを使って登り切った先の小ピーク。

その先はまた路肩が崩れた細尾根。

岩も出てるし、足下注意。
おしゃべりに夢中になってると危ないぞ。



縦走尾根に近付くにつれ、ササが目立ってきます。
ササの小ピークを越えればまた下り。

尾根上にしか道がないから、
赤テープは余分かな。



また登り。
凸凹してる分、距離もかさむし、体力も余分に消費します。
チョコレートみたいな、
すぐエネルギーになる間食を用意してるとバテにくいです。
今回は「ブラックサンダー」を持って行きました。



次の小ピークの向こうに前々司が見えてるけど、
まだまだ先。

しんどくなってきたけど、
いまさら引き返すのももったいない。
歩け、歩け。
ひとりぼっちの山歩きは、
自分の心が話し相手。



いくつ目の小ピークだろう…。
日当たり良さげだけど、新緑の頃を過ぎたらきっと日陰になる。

戦後の大伐採を免れた大きな木も、
いま頃、緑緑と葉をまとっているでしょう。



表面がササに覆われた緑色の小ピーク。
パッと見、緩やかそうに見えるけど、
ピークに近付くにつれ、斜度が増し-

1本目のロープ。

2本目のロープ。

3本目のロープと登り継ぎます。



次のピークへ-

また下ると-



今度のピークはもっとも手強い岩峰でした。
向かって右側は崖になっていて、
尾根が繋がっている左側をよじ登り、
トラバースしていくようです。

いままでで一番急です。
ロープがあるからどうにか登れますが-

ロープを登り継ぐほどに高度感も増すし-

右側はこんな急斜面。

左だって楽じゃない傾斜。

正直、高いところが苦手なので、怖かったです。
ロープが結ばれた先は山頂へは向かわず-

山頂の脇、左(東)側の斜面を横切ります。
ここは路肩、というか道自体が崩れているところもあります。
一応、ロープがあります。
でも、ロープに全体重をかけると切れたとき、即滑落。
足下を確かにしつつ、渡りきりましょう。



怖い思いをしながら、クリア。
縦走尾根から来る人のために、
小ピークは登りませんよ的な「←善神山」道標。

登らない小ピークを振り返って。
向こう側は崖なので、近寄りませんでした。

縦走尾根までもう少し。

右奥に見えた陣ヶ森のアンテナ施設。

この先、道はササに少し隠れながら登り続け-



小ピークの右(西)側を巻いて-



小ピークの裏に続く尾根に合流。



気がつけば、木立のブラインド越しに見える縦走尾根や、
その尾根に生えてる木々の輪郭がハッキリ見えていました。
もうすぐ、ゴール…。
周りの木も針葉樹からブナに変わってきました。

でも、またロープのある急坂。
2組のロープでどんどん登りますが、落ち葉で滑るのがやっかいでした。



さあ、今度こそ、最後の登りです。
ササに覆われた木立にゆるゆるとうねった登山道をたどり登ると-

ああ、またロープの急坂。
えっちらおっちら、なんだ坂、こんだ坂♪



ロープが終わり、緩んだ斜面を登ったら、
皿ヶ嶺連峰縦走尾根がそこにありました。
前々司(1253m峰)に到着です!

  

善神の尾根を振り返る形で。
写真を横切るのが皿ヶ嶺連峰縦走路で、
写真左は上林峠・皿ヶ嶺方面、右は井内峠方面です。

こちらは上林峠・皿ヶ嶺方面。

広い道幅いっぱいに落ち葉の絨毯が
敷き詰められています 

こちらは井内峠方面。
奥に見えているピークは-

善神ヶ森(奥善神山)です。

縦走路にはひときわ大きなブナ。

  

南側、久万方面の山並みです。

  

(写真左から)雑誌山から中津明神山にかけての山並み。

  

こちらは、大川嶺・笠取山のカルスト台地。

松山・東温側は木立のブラインドの向こう。
かすかに見える遠くの街並みも、木が葉を付けたら見えなくなる、
冬枯れた森だからこその風景。

さて、来た道を戻らなきゃ…。
それが一番、大変 (^^;)

ひとりごと

前善神山、善神山と巡り歩き、善神山入口から南へ下った鞍部で昼休憩。
その鞍部まで調理のできる風の無いところがなかなかなくて、やっとザックを降ろしたときにはもう午後2時を過ぎていました。
でも、道中、ブラックサンダーを食べながら移動していたので、シャリバテにならずに歩けてました。
メニューはまたフジグランで買ってきた即席パスタ。
茹でる間、美味しい匂いに誘われてイノシシとか急に飛び出してきたらどうしよう…。
なんて思いながら、鍋底が焦げないよう、かんまし、とんまし。
(長野県のかき混ぜるって意味の方言、かんましは横方向にぐるぐる、とんましは縦方向にくるくる)。
今回も無事、美味しくできました。
遅めの昼食をいただきながら、この後の予定を考えてました。
予定では皿ヶ嶺連峰の縦走尾根まで行くことにしていました。
2時も過ぎ、お腹も満たされてくると、段々、どうでもよくなってきて、素直に帰ろかなぁ、なんて思い始めていました。
最終的には地図とにらめっこして、縦走尾根まで行くことに決めました。

善神の尾根は2万5千分の1地形図で見るとゆったりとした尾根のように見えますが、実際は、かなり凸凹しています。
2万5千分の1地形図は最低でも10mの高低差がないと等高線で表現されません。
10mと云えば、街なかにある2階建て住宅に相当します。
平地での高さ10m未満の小ピークなんて大したことありません。
でも、それがえっちら登ってきた山の上で連続して現れると、かなり堪えます。
おまけに、ずるずる滑るくらいの急坂があったりします。
でも、ロープを設置してくれてるおかげで転ばずにすみました。
ホントにたくさんのロープ、感謝です。

岩場なピークはロープがあってもちょっと怖かったです。
トラバースするところなんて足場が不安定だったし、ロープがなければ攻略にきっと苦労したと思います。

そして、何年かぶりにたどり着いた皿ヶ嶺縦走尾根の前々司(1253m峰)。
できれば、善神ヶ森の方まで行きたかったけど、時間的にも体力(気力?)的にも、いっぱいいっぱいで、あきらめました。
でも、ほぼ予定通りに歩き通せて、大満足でした。
ツガの巨木やブナの森、風が見えるササに覆われた小ピーク、倒木を食らうサルノコシカケ、おしゃべりな山鳥たち…。
自然豊かな善神の尾根歩きはいつまでも心に残るだろうお山歩になりました。
なにかの弾みでこの日の思い出がぶり返すような気がとてもしています。

さてさて、前々司からの帰りですが、トラブルもなく、すいすい下れました。
アップダウンの登り返しもそんなに苦になりませんでした。
岩場の小ピークは覚悟して降りたので、登りほど怖くなかったです。
谷底歩きは、フラットじゃないし、浮き石にも注意しなければならなかったので、時間をかけてゆっくり下りました。

最後に、当サイトで使っている善神の尾根という表現は、支尾根や皿ヶ嶺連峰の縦走尾根と区別するために用いました。
皿ヶ嶺連峰の縦走尾根という表現も同様です。

ブログパーツ
     
inserted by FC2 system