善神山へ行こう!
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源流谷~支尾根~善神の尾根
距離 約800m
標高差 約180m
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所
  

谷を詰めた所から道標に従い、左へ登り-

植林帯の中の小径を少し行くと-

  

道はジグザグと左右に曲がりながら高度を稼ぎます。



道をふさぐように出っ張った岩を慎重に越え-

道なり進み-

小さな谷を横切ります。
この先、何度もこんな谷を横切ります。

そんなにたいした傾斜じゃありませんが-

枝葉の奥に透けて見える遠くの山並みが-

結構、高度を稼いでいることを教えてくれます。



また、小谷の横切り。

谷は林が一瞬途切れるので、南の方にある-

陣ヶ森のアンテナ施設を見上げることができました。

足下にはささやかに咲くスミレ。

林に戻るところが急坂なため-

設置されたロープでひょいひょい登りました。



またまた、谷を横切り。
涸れてる谷もあれば、
ちょろちょろ流れる谷もありました。
台風後なんかには道が喪失することも
想定しておかないとダメかも。



谷は基本、日当たりが良かったです。
林の中が暗い分、少しほっとします。
でも、ケモノたちもひなたぼっこに来てるのか、
時々、野ウサギかなにかが慌てて逃げ出すので、
正体不明の足音に何度か驚かされました (^^;)



登山道整備の後がハッキリ分かる、
ササが刈られた場所を通過すると-

右側に古い石積みが現れました。
だいぶ昔から、この小径は利用され、
石を積むくらい、守られてきたようです。



  

ちょっと坂が急になったなぁ、と思ったら、支尾根に乗りました。
等高線に沿って進むような横切りはここで終了。

  

登った尾根は思った以上に細くて、更に道はV字に分かれていました。
登ってる方の道へ進めばいいだけど、降り口など案内の工夫が必要かな。
実は、後ろ、尾根沿いに下っている踏み跡もあり、
下山時に横切り道へ曲がらず、間違えて直進する人もいるかもと心配。
コース初心者対象にロープで規制するなど、欲しいと思いました。

左へ進む道の行方もまた気になるけど、
尾根を直進すると「←善神山」の道標があります。

道に沿った向きに掲げてあるので、
下からだと見落とす人もいるかも。
隣の木の正面に「↑善神山↑」とした方がいいかも。
また、下山時ほど道迷いが起きやすいので、
「登山口」表示の道標も欲しいところです。

この尾根道もササが刈られています。
おかげで歩きやすく、
地元有志のみなさんに感謝です。

右側の木立が途切れると、
皿ヶ嶺連峰の縦走尾根が身近に感じるほど見えました。
でも、まだ少し見上げる高さにあって、
まだまだ登らないといけないことも分かりました。
(^^;)ふう…
ちょい急めな坂を登ると-



  

道標の立つ場所。

「←登山口 善神山→」
この道標の後ろには-

山仕事用の踏み跡があります。
方向的にこちらに下る人はいないと思いますが、
濃霧や薄暮、タヌキやキツネに化かされたときなど、
間違える可能性がないともかぎりません。
尾根筋を移動、を心がけて行動して下さい。

ここいらも開けたところがあります。
正面奥には目指す善神の尾根。

  

善神の尾根から皿ヶ嶺連峰の縦走路の前々司、陣ヶ森、上林峠、
皿ヶ嶺と続く山並み。

西側には、砥部の山並み越しの海がちらり。

この先も日なたあり-

涼しい木陰もあり。



大体、左側は植林された針葉樹林。
尾根上はツガなどの天然木が目立ちます。

また日なた。
訪問当日は天気が良くて気温も上昇してたので、
日なたにいると暑いくらいでした。
お昼が近付き、風も出てきました。
汗を運び去ってくれる風に寒さを覚えることもなく、
久しぶりに最高のお山歩日和でした。



あまり見かけなかったツツジも咲き始め。
今年はサクラが異常に早かったけど、
その後、冷え込んだ日が続いたので、
ツツジは例年通りの開花となりそうです。

  

さっきの場所より高度が増した分、
皿ヶ嶺の先にある引地山や、
麓の松山平野も見やすくなってきました。

と云っても、新芽が芽吹いたら市内方面は、
すっかり隠れて見えなくなっちゃうと思うけど。

ゴールはまだ遠いぞ!
えっちらっちら、よっこいさのせ♪



地形図通り、急坂連続。
でも、見晴らし休憩。

やっと松山市内が見下ろしやすくなりました。

  

春特有の黄砂に邪魔されることなく、
周防大島や広島・山口県境辺りの山並みも見えました。

さあ、最後のひと登り。
まぁまぁ急な登りが続くので、
急がず、一歩一歩確実に足を運びましょう。
木の雰囲気も変わってきました。



善神の尾根までもう少し。



善神の尾根に到着です。
尾根上を走る道に合流するため、丁字路になっています。

「善神山→
 ←前善神山
 ↓登山口」

ひとりごと

谷を出た後、しばらく、等高線に沿うようなルートになります。
地図で見ると、谷歩きで高度を稼いだ分、進路を修正するかのように、西へ戻ります。
途中、小さな谷をいくつも横切りながら進みます。
ロープが設置された坂以外は、傾斜が緩いので谷歩きに比べたら楽な区間でした。
尾根に出る直前、山側に石を積んで補強された部分がありました。
コケむした古い石積みです。
昨今の山仕事では、石を積んで補強するような手間のかかることは行いません。
なので、この道ができたのは最近ではなく、また、補強するからにはそれなりに通行量がないとムダです。
石を積むほど大切な道だったことが分かります。
もしかすると、この部分は、往時の善神山参拝ルートだったのかもしれません。
参拝者が少なくなった後も、間伐作業など山仕事に入る人たちに利用され続け、ヤブに埋もれずに済んだのでしょう。
そう思えば、谷底の登山ルートも、往時の参拝ルートと大きく外れてはいないのかも知れません。

支尾根に出ればまた傾斜のある登りが待っています。
ササのヤブが刈り払われていたので、ヤブ漕ぎみたいな苦労はしないで済みました。
支尾根のルートには別の尾根に下るのだろう小径が分かれているところがあります。
往きは単純に登る方の道を選べばいいので迷いませんが、下りは間違って入り込む可能性があります。
逆に、横切り道へ戻るところは尾根から左へくぃっと曲がらないといけませんが、見落とすと直進してしまう恐れがあります。
この辺りは道標が必要だったり、登山者自身も見落とさないような印を残しておくなど、工夫が必要かも知れません。
僕は覚悟して下ったので、迷わず曲がれましたけど。

この尾根はところどころ、見晴らしのいい場所があります。
皿ヶ嶺の縦走尾根が隣に見えて、振り返ると松山平野も高度を増すごとに見渡せるようになってきます。
風の抜けもいいし、夏は気持ちいいかも。

善神の尾根に近付くにつれ、傾斜が増します。
この尾根の難所はこの傾斜になると思います。
ゆっくり急がず、たまの景色でも眺めながら登っていれば、いつの間にか善神の尾根に着きます。

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