ザイモク山は、伊予市の奥山に属する、松山平野を取り囲む山並みのひとつです。
※“ザイモク山”は仮称です。
現在のところ、地形図や各種資料にも山名が載っていない無名峰です。
都合上、当サイトでは三角点がある峰の字名“ザイモク”を元にザイモク山とさせていただきました。
中山町誌などでは、最高峰部分は“寺野山”とか“寺野の奥山”などという呼称も見られます。
障子山から杖立峠を挟んで西に位置しています。
東西に長い尾根は旧伊予市と旧中山町との行政境尾根でした。
東西に長い山並みは“七峰七谷”とも称され、稜線には小さな頂が居並び、山裾には大小の谷が刻まれています。
唐川地区の北麓の谷には森川が、南麓の佐礼谷には中山川が発し、森川は北へ下り、中山川は南流し肱川と合流します。
お山はまるで小さな分水嶺のようになっています。
松山市内からも地デジ送信電波塔が立つ行道山の真後ろに控える山容を見ることができます。
最高峰は少し南奥にあるので市内から見えるのは手前にある二つの小ピークや西に連なる三角点峰です。
主に植林された針葉樹で覆われ、伊予市を始め、下流域の大切な水源涵養林となっています。
そのため、林道など山仕事用の道が四方から通っていてアクセスは容易です。
杖立峠をベースに複数の林道が刻まれています。
最高峰方面の林道は佐礼谷の安別当に、三角点方面を走る林道は上唐川の長崎谷に通じています。
東にある杖立峠は古峠で、佐礼谷と鵜崎を繋ぐ街道が通っていました。
山間部から松山平野へ出る街道のひとつで、往事には杖立峠を越えて椿まつりに出かける姿も散見されたそうです。
現在、峠以北、鵜崎への道は昔のままの山道です(林道化の予定あり)。
峠から佐礼谷や天翅へ出る道は堆肥センター以降、舗装され、県道に接続しています。
登山道(作業道)は杖立峠から尾根伝いに各ピークまで通じています。
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