東平と一の森
新居浜市街~河又東平入口 | ||||||||||||||||
①②③④⑤⑥⑦⑧⑨⑩⑪⑫⑬⑭⑮ | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
①スタートは新居浜の入口。
国道11号線の東城交差点。
11号線は西条~新居浜間で拡張・バイパス工事が進行中ですが、
家が建て込んだこの辺りはまだまだ手つかず。
さて、交差点を南へ、「別子ライン→」方向へ、
松山からだと右折します。
県道47号新居浜別子山線を南下します。
地形的には南“上”だけどね。
② 沿線にはコンビニやドラッグストアもあります。
おやつとか買い忘れたものがあったら、いまのうちに。
③山根駐在所前信号交差点を道路案内に従い、左折します。
通称「山根大通り」を東へ。
国領川に架かる新田橋を渡ります。
④橋を渡り終えたら、山根公園の入口の前を右折します。
新田橋の上から国領川上流を眺めて。
川の左、煙突がぴょんと立ってる通称エントツ山と尾根続きの生子山、
その肩にちょこんと顔を出している串ヶ峰。
川の右には立川山、川の側の建物は角野小学校。
山根公園は多目的広場やテニスコート、
体育館などがある運動公園です。
昔は別子銅山の鉱山社宅や-
明治20年代頃は、山根湿式精錬所がありました。
山根公園 |
||
当地は、元禄4年の別子銅山開坑以来繁栄した鉱山社宅跡地を、昭和天皇陛下在位60年記念健康運動公園の指定をいただき、市民のスポーツと健康づくりの拠点となるよう整備いたしました。 |
||
平成6年3月吉日 新居浜市 |
||
モニュメント制作 新居浜機械産業協同組合 |
||
公園入口前でかくっと曲がって別子ラインへ。
ちなみに写真の工事看板は山を越えた向こう側。
富郷ダム方面へ向かう際は要注意です。
⑤公園入口から200m。
左側に駐車スペースと手入れされた植栽がきれいな場所があります。
別子銅山記念館と大山積神社があります。
駐車場の先の石段を上がります。
入場料は無料、休館日は要チェック。
玉砂利が敷き詰められた大山積神社の境内。
植栽で覆われた斜面の地下に別子銅山記念館はあります。
左側に目を転じると、
境内を縁取るように銅山で活躍した蒸気機関車(黒)と電気機関車(赤)、
客車や貨車が展示してあります。
準鉄道記念物 |
||
別子1号機関車 |
||
指定年月日 昭和38年10月14日 |
||
日本国有鉄道 四国総局 |
||
鉱山専用鉄道用蒸気機関車 |
||||||||||
明治26年(1893)開通した鉱山専用鉄道用に、ドイツミュンヘンのクラウス社より明治25年(1892)購入の、別子では第1号の蒸気機関車である。 |
||||||||||
主な仕様 四輪連結タンク方式
|
||||||||||
|
||||||||||
別子1号機関車について |
||
この機関車は、別子銅山で明治25年(1892)に、ドイツ・ミュンヘン州、クラウス製造所から鉱山専用鉄道用に購入されたものです。 |
||
昭和50年9月15日建立 日本国有鉄道四国総局 |
||
かご電車 |
||
昭和13年(1938)から閉山(192)まで、東平坑口(新居浜側)←→日浦坑口(別子山村側)間、約4,000メートルの坑内を運行した人員の輸送車。 |
||
大型四角鉱車 |
||
0.7m3小型ダンプカー |
||
ともに鉱石・操業用資材を運搬するために用いた鉱車で四角鉱車は、昭和初年から採用、ついで昭和27年(1952)頃から、ダンプカーを主として採用した。 |
||
坑内牽引6トントロリー電車 |
||
第4通洞専用の鉱・人車牽引用電車 |
||
鉱山専用鉄道用 電気機関車 (ED-104号) |
||||||||
昭和25年(1950)鉄道電化の後、鉱石輸送増強のため日立製作所より部品を購入して、別子事業所で組み立てた自社製電気機関車。 |
||||||||
主な仕様
|
||||||||
大山積神社拝殿はもう一段上…、と撮影していたら-
じぇじぇじぇ!
木陰からなんか茶色い動物が出てきた!
石段脇の隙間を登ってく前に慌てて撮影。
拡大してみましたが、た、タヌキ?
いや、毛並みはニホンアナグマのようです!
ひょこひょこ歩いてく姿が可愛かったぁ (^^ゞ
そんな珍客と遭遇した後、別子銅山記念館へ向かいました。
ご覧の通り、記念館は半地下のような不思議な造りをしていて、
屋根を覆っているのはサツキです。
鉱山開発で荒廃した山を毎年100万本も大植林して自然に還した別子銅山らしい、
自然景観に溶け込んだ素晴らしいデザインです。
入口。
この辺りでよく見かけるの石積みの間を登り-
ちょっとした広場の先に-
玄関があります。
入館料無料ですが、入って右の受付で記帳してね。
⑥さあ、お山さ行くべ、と走り出した途端、右側にオブジェ発見。
そこは鉱石を山根製錬所に搬入するために架けられていた生子橋の入口で-
「精錬夫像」
精錬夫をイメージした銅像でした。
「精錬夫像」 |
||
「精錬夫」とは、砕かれた鉱石を焼き、その焼鉱を一番吹き更に二番吹きと「吹床」で吹き分け、実に2ヶ月もの時間をかけて、製品の一歩手前の「あらどう」の状態にする仕事に従事していた人たちです。 |
||
(生子山の煙突は山根湿式精錬所用のものです。) |
||
作者 阿部誠一 |
||
同じ場所にあった、
名勝地「別子ライン」ガイドマップ。
⑦今度こそ、アクセル全開!と思ったら、
左側にえんとつ山の登山道を発見。
なぬなぬ、健脚なら10分ほど、
並脚なら18分ほどで山頂に行けるとな。
今度、近くに来たとき、寄ってみるべさ。
⑧ほんで、ブイブイ走って、山根公園から3.7kmほどで、
道の駅「マイントピア別子」に着きます。
目立つ斜張橋「端出場大橋」を渡り-
ゆったり余裕のある駐車場を奥へ進み、駐車。
売店横の観光ガイドマップの数々。
マイントピア別子のアトラクション案内。
観光地お約束の顔出し記念写真ボード。
温泉やレストラン、売店が入っている本館。
右のスロープを上がると鉱山鉄道のりば。
温泉や「観光坑道」などの入場券売り場。
道の駅と云うより、テーマパークなのでした。
温泉は結構、地元の人も利用されてます。
(でも、大人800円は高いなぁ (^^ゞ
温泉「ヘルシーランド別子」は4階。
鉱山鉄道のりばは2階、レストラン、売店は1階です。
本館1階。
エレベーター横に新居浜太鼓台が!
2階から鉱山鉄道のりばへ。
ちょうど、鉄道が戻ってきたところでした。
一度、乗ったことがありますが、
トンネルをくぐったり、橋を渡ったり、乗車時間は短いけれど、
観光坑道への導入としては最高、期待が膨らみました。
実際に火薬庫だった坑道を観光用に改造した観光坑道は、
最近、リニューアルされたようです。
全長は333m。
江戸、明治以降の銅山の暮らしぶりが再現されていたり、
採掘を模擬体験できたり。
北海道は夕張にある観光坑道とか、僕はこの手の施設が大好きです。
新居浜ふるさと観光大使をやってる
水樹奈々さんの解説を聞きながら、
鉄道に乗れるぞ。
2010年4月10日に来園したんだとか。
(旧ブログより)
どーでもいいけど、かをりよりなな推し。
銅山時代、この地は「
別子銅山最後の採鉱本部が置かれ、
採鉱の拠点になっていた時代もありました。
東平などから索道で鉱石が運び込まれ、
選鉱された鉱石は下部鉄道で町へと運ばれて行きました。
第四通洞と呼ばれた坑道が間近にあり、
坑夫たちが暮らす社宅もたくさん建ち並んでいました。
昭和初めの頃の端出場。
昭和30年代初め頃はこんな感じ。
登山基地(集合場所)としても最適な道の駅を後にして、
ささ、急ぐべなと思いつつ、また寄り道…。
⑨道の駅の対岸にある旧水力発電所。
まさに近代産業遺産って雰囲気ぷんぷんです。
イベント広場の奥にある四通橋(左)と足谷橋(右)を見下ろして。
四通橋の延長線、足下には第四通洞の坑口があります。
四通橋の鉄骨のサビ具合が素敵です。
さすがに通行止めだけど。
⑩道の駅から1kmほどで、突然出現するループ橋「青龍橋」。
ちなみに、奥の鹿森ダム側が第1青龍橋、
手前が第2青龍橋と、2本の橋でできてます。
黄色い注意看板も独特です。
二つの狭い隧道とヘアピンカーブで高度を稼いでいた旧道を、
改善するためとはいえ、贅沢すぎかな (^^ゞ
一応、旧道も生きてます。
二つの隧道も変わらずで、帰りにすれ違った山自転車乗りは、急坂な旧道がお好みのようでした。
ループから見た鹿森ダム。
⑪ループ橋で鹿森ダムの上に出て200mばかり進むと、
小女郎川に架かる新旧の仙雲橋。
ここいらは遠登志と書いて“おとし”と読む地域。
橋のたもと、旧道の入口は現在、遠登志渓谷への入口になっています。
酒井黙禅の「土佐越えの 遠登志の橋や 山桜」句碑のほか-
「仲持ち像」も。
仲持ち像 |
||
「仲持ち」とは、別子銅山の山中で製錬された「あらどう」を運び出し、また、帰りには山中での生活に欠かすことができない「日用品」や「食料」などを、男子でおよそ45キロ、女子でおよそ30キロを背に一歩一歩山道を踏みしめ運搬していた人たちです。 |
||
作者 阿部誠一 |
||
「遠登志渓谷遊歩道案内図」
徒歩が唯一の交通手段だった頃、
遠登志はかつて東平への玄関口でした。
この売店はその当時からありました。
⑫その東平への登山口は売店から150mほど先に。
往時を偲んで歩いてみたい登山道です。
「東平まで 2.5km 1時間30分
銅山峰ヒュッテまで 5.0km 3時間
銅山峰まで 6.0km 3時間30分」
⑬足谷川に沿って遡る県道。
フィトンチッドが充満する緑の道です。
谷の奥に聳えて見えるのは沓掛山。
⑭清滝トンネルの入口から右に旧道が分かれていて-
別子ラインの景勝地のひとつ、清滝へ行けますが-
落石の恐れで現在、通行止めでした。
⑮清滝トンネルを出て200mほど進むと
鈴尾谷川に架かる時雨橋の手前に、東平地区への入口があります。
ひとりごと | ||
ちょっと前にダムカード集めの旅で新宮ダムや富郷ダムまで行きました。 山根公園の南にある別子銅山記念館も訪れたい場所でした。 さて、別子銅山記念館ですが、そんなに大きい展示スペースじゃないので、10分ほどで見学終了。 ゆっくりできなかったと云えば、マイントピア別子も。 観光坑道と云えば、北海道の夕張の夕張炭鉱跡にある石炭博物館はよかったなぁ。 マイントピア別子を後にし、ループ橋の青龍橋へ。 別子ラインはいつ来ても気持ちのいい道です。 |
||