塩ヶ森から

  

日吉谷から

衣掛山(きぬかけやま・きぬがけやま)
愛媛県東温市樋口
標高485m
※山頂に三角点はありません。

衣掛山は、旧重信町にある、古城をいただいたお山です。

松山市と旧重信町の境にある高森山を頂点に、岩伽羅山から旧重信町内へ南下する支脈に衣掛山はあります。

戦国時代、山頂には衣掛城(絹掛又は衣懸城とも)がありました。
中世城趾であった岩伽羅山の岩伽羅城(城主・和田氏)の属城・枝城として構築されたようです。
天正年間、日吉六郎右衛門という侍大将が守っていたという記述はみられます。
伝説の類いも少なく、衣掛城の詳細はほとんど明らかになっていません。
山名の由来として、岩伽羅城の奥方が菖蒲ぶ谷の池で洗った衣を、山の松の木にかけて乾かしていたそうです。
そこから、「衣掛山」と呼ばれるようになったという話が残っています。
また、菖蒲谷の池が濁っているのは、衣を度度、洗ったので澄み切る暇がなかったからだそうです。
菖蒲谷は東側の谷です。

西側の谷は日吉谷といい、内川が流れています。
谷の入口、圓通寺の前にはビャクシンの巨木がそびえています。
全国で天然記念物に指定されている8本のビャクシンのひとつです。
樹高20m、根周り7mという、その昔、根元にあった空洞でお遍路さんが休めたほどでした(現在は空洞はありません)。
いまは前池という名の大きなため池(古名は日吉池)の脇を進み、内川に沿ってさかのぼると、林道脇に登山口があります。
登山道は四国電力送電鉄塔の巡視路を兼ねており、路面状態は常に良好、地元有志らによって案内板等が設置されています。

衣掛山
1.7km
前池
1km
14km 2km
樋口 川内IC
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