松野町の城の山
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松山~内子~肱川~鬼北~松野町
国道・県道
下記写真の場所

松野町まで行きますが、
スクーターなので高速道路は使えませんから、
下道をどんどん走って行きます。
まず、普通、松山からだと国道56号線の利用が近道でも、
今回は途次に点在する道の駅を訪ねて回る予定なので、
広田町の道の駅を目指し、砥部まで南下、国道379号線へ。



トンネルを多用し、バイパス工事が進む国道379号線。
まだ一部、万年トンネル出口の拡幅が残ってるくらい。
写真は昔からある上尾峠の3連トンネル。
トンネルを抜け、旧広田村内を下って行きー



世界最大規模の木造橋「神の森大橋」が見えたら-

道の駅「ひろた」に到着。
朝早かったのでお店はまだ準備中、駐車場もほぼ空っぽでした。

シンボル的なやぐら。
道の駅ひろたには「峡の館」という
別称があります。

周辺には昔、鉱山があったりしたので、橋を渡ると
鉱山で使用されていた施設がまだ残ってたりします。

朝霧が残る早朝。
朝採れの野菜を積んだ農家の軽トラックが出入りしていました。
ちなみに名物の「たらいうどん」は松山寄りにある、
「農村食堂こぶしの家」でいただくことができますよ (^_^)



さらに南下し、旧小田町から小田川に沿って西へ。
この先の380号線もほぼバイパス工事が完了し、
すれ違うのも大変だった狭くうねうねしてた道が、
トンネル&拡幅ですっかり、二桁国道並みの走りやすい道になっています。
なので、あっという間に-



内子入りして-

道の駅「内子フレッシュパークからり」に到着。
こちらも農家さんの軽トラックがまだ主。

早朝&平日だったからかな、
野菜もお客さんも少なめでした。
夏休みや収穫の秋には朝から賑やかです。
みずみずしい野菜が陳列された直売所を抜け-

木漏れ日が心地よさげなウッドデッキ&中庭ゾーン。

中庭にはパン工房やハンバーガーショップ、
レストランなどの施設が併設されています。
あまりに香ばしく美味しい香りが漂っていたので、
パン工房で朝ご飯用のパンを買い込みました。

中庭から吊り橋を渡ると対岸にある
「知清公園キャンプ場」に行けます。
無料なのでいつか利用してみたいなぁ。


  

内子からは県道229号鳥首五十崎線を南下するのが一般的ですが、
五十崎の町を抜けていく県道32号肱川公園線を選択。
狭い道ですが、圧倒的に交通量が少なく、
スクーターには安全なルートなので、
裏道的な32号を走るのが好きです。



狭い区間はこんな感じ。
でも、大型トラックとかいないから安心 (^_^)

  

でも、対岸にある道の駅に寄るので、
肱川町の名荷谷に架かる赤岩橋を渡り、
対岸の国道197号線へ移動。



道の駅「清流の里ひじかわ」に到着。
コンビニやリカーショップが併設されていたり、
内子からしばらく自販機しかない肱川沿いで、
唯一と云っていい補給基地です。

こちらがメインの建物で、物産館やレストラン、
右の建物は野菜売り場。
自販機でジュースを買い、からりで買ったパンを食べました。



次の目的地は、いきなり「ココハドコ?」な風景ですが、
鹿野川ダムの上です。
ダム好きだから寄り道もしたいわけですが、今回の遠出では、
「城の山」、「道の駅寄り道」のほかにもうひとつ、目的があったのです。
それは、国土交通省管轄のダムで配布している、
「ダムカード」を集めること。

鹿野川ダムでは写真の管理事務所で貰えます。
インターホンで声掛けするか、
事務所まで上がっていくか、でもらえます。

これが鹿野川ダムのダムカードら。
記念すべき僕のダムカード集め第1号カードです。
ちなみに、県内では6つのダムで全6枚。
この日は帰りに野村ダムでも貰って帰りました。

鹿野川ダム全景。
ダムはいろいろと工事中でした。

ダムを後にし、国道をどんどこどんと南下。
鹿野川ダム湖沿いは大きなトンネルで快適なルート。

やがて西予市入りして野村町域を通過し、城川町に入ると-



道の駅「きなはい屋しろかわ」に到着。
三滝山、雨包山をお山歩したとき以来、何年かぶりに訪れました。
ここまでの道の駅に比べたら、ちょっとこじんまりとしてるかな。
この日はゆっくりしてられなかったんだけど、
城川名産のベーコンを使った豚ベーコン丼とか、きじそばとか、美味しそう。
夏みかんを売ってたテントにいた猫が可愛かったです(なでなでしたかったにゃ~~)。

ここからまた黙々と南下。
正直、この日は猛暑真っ盛りで、
下手に停まるとアスファルトの熱気でくらくらしそうなくらい、
走って風を受けてないと熱中症になっちゃいそうな状態でした (>_<)



暑い、暑い…とぼやきながら、次に停車したのは、
近年リニューアルした「宝泉坊温泉」の「クアテルメ宝泉坊」。

国道197号線沿いの温泉と云ったら、ここ、宝泉坊。
訪問時は定休日でした。
温泉なんて年中無休なものだと思ってたので、
ちょっと肩すかし状態(と云っても、入浴したかったわけじゃないけど)。
定休日は毎週火曜日だそうで、普段は朝10時から夜9時まで営業されてます。
温泉の入浴料は大人600円、小人400円。
併設のプール施設のリラクゼーションスパは大人1500円、小人800円。
クアテルメでは水中運動教室とか、いろんなことを行ってるようです。

同じ敷地にあった直売所みたいなお店。

  

「宝泉坊周辺マップ」

  

維新への道、九十九曲峠に思いをはせる

「土佐檮原の宮野々関門は標高約440m。
九十九曲峠頂上は820m。
その間の山径は約4km。
前半はつま先上がりの登り径だが、後半は平坦な小径。
若者なら1時間あまりで伊予に通ずる、古くからある楽で安全な生活道・塩の道の一つで、往時は多くの人々が利用していた。」

「幕末の脱藩行の一つとしても多くの若者たちがこの道を駆け上がり、九十九曲峠から伊予路を駆け抜けた様子が土佐の文書や地元の口伝に多く残っている。
十指を越える脱藩の若者たちは、その多くが維新の開花を見ずに散っていったが、その中には天誅組の吉村虎太郎、海援隊の坂本龍馬、薩長連合の土方久元や玉川壮告(後の井手正章・陸将)等の名が残る。」

「現在、その山径は山林に埋もれたり、生活道として舗装されたり…と全貌は確かめがたい。
日本の夜明けを信じ、捨て石となった若者たちの汗と涙のしみた旧径を分かる部分だけでも明らかにし、その心情を偲び、後世に受け継ぐ意味は大きい。」

「ここにその概略を図示して、彼らのいさおしに心をいたすものである。」

城川町史談会
西予市教育委員会



日吉の道の駅までノンストップかと思ってたら、
とてもいい眺めに出会って立ち止まってしまいました。
ここは城川町上鍵山。
「上鍵山」は地名で、少し南へ行ったところに「下鍵山」もあります。
でも、写真中央のお山が上鍵山と称してもよさげなお山で-

  

その右肩奥に見える高峰が御在所山です。



やっと、旧日吉村にある道の駅「日吉夢産地」に到着です。
もしかして、夢産地まで来たのは10年くらいぶりかも。
夢産地は外から施設が見えない、江戸時代に大名などを迎えた、
「本陣」のような一風変わった作りになっています。
ちなみに国道は、道の駅の手前から320号線に変わっています。

瓦屋根の立派な出入口。
大型バスなどは北側に別の出入口があります。

内側の様子です。
外からは塀のように見えた部分に、
農家直送の青空市の売り場になっています。
大屋根は「ふれあい交流センター」。



最後の清流・四万十川の支流の一つ「広見川」沿いを走ります。
この日は、小田川や肱川でもアユ釣りする釣り客の姿をよく見かけました。
熱気ムンムンなアスファルトの上に比べ、
涼しげな川面がなんともうらやましい一日でした。



この岩谷トンネルのある風景、十数年ぶりに見たけど、
なぜかよく覚えてて、たまに夢に出てきたりするんですよ。
尾根は城壁、トンネルは壁の向こう側にある異世界の入口…。
実際はまぁ、普通のトンネルなんだけど、
いつも疲れた体でたどり着くから、変にインプットされちゃったみたいです。
トンネルを抜ければ、旧広見町の道の駅もすぐです。



松野町へまっすぐ向かうときは、この交差点を左折してショートカットするんだけど、
今回は道の駅という小目標があったので、直進。



  

松野方面は左折する永野市交差点にあるのが-

道の駅「広見森の三角ぼうし」に到着。
産直コーナーでしばし、涼ませてもらいました (^^;)
なぜか、宝くじの売店があったりします。

道の駅からは国道381号線をずんずくずんと南下して-



  

やややっと、松野町に着きました (^O^)
ここは広見川に架かる森の国大橋の上。
目指す城の山も見えてます。
橋を渡ると昔なかったホームセンターやコンビニができてました。
でもスーパーとかはなくて、
買い物はフジとかある近永まで行くみたいですよ。

城の山をアップで。



道の駅「虹の森公園まつの」に到着。
ほんの2週間前、仕事で松野町の役場まで来たばかりだったので、
そんなに久しぶりじゃありません。
でも、そのときは車から降りなかったので、
ガラス工房とか見たくて、うろちょろしました。

「森の国ガラス工房かざね」。
ガラス工房を併設したガラス製品ショップ。
工房見学はお昼休憩中でできませんでした。

こちらは、淡水魚系の水族館「おさかな館」。
ペンギンにも会いたかったけど、時間の関係でパス。
入館料は、大人900円、小中学生400円、幼児200円です。

施設の裏を広見川が流れています。
向こう岸に役場やJR松丸駅など松野町の町があって、
その後ろに城の山があります。

  

国指定史跡 河後森城跡全景

 河後森城は、1997年9月11日に国指定史跡になりました。
指定面積は、202,038平方メートルで、県内有数の規模を誇る中世城郭跡です。
 古記録等によると、14世紀頃にはこの地域で「河原渕氏」が勢力を持っていたと考えられます。
 河後森城はこの河原渕氏によって築城され、江戸時代初期の一国一城制(1615年)によって廃城にされたと見られます。

城の山の左下にある灰色の建物が町役場で、
右にあるのは-

JR松丸駅で、駅舎の中に「森の国 ぽっぽ温泉」があります。

ひとりごと

今回は久しぶりの遠出お山歩です。
今までで一番遠いお山歩です。

でも、なぜ松野町なのか?
それはお山歩に出る数日前のこと、仕事で松野町に行ったのがきっかけでした。
道の駅にある観光案内看板しかり、町のあちらこちらで「河後森城跡」の文字を見かけました。
正直、その日まで「河後森城」のことはまったく知りませんでした。
仕事の現場は町役場だったんですが、そこは城の山の麓。
見上げた城の山の尾根に、整備された城跡の草原があるのがよく見えました。
あれがただの雑木林だったら、遠路わざわざ再訪する気にはなれなかったでしょう。
わざわざ松野町まで足を伸ばすなら、鬼ヶ城山系に行ったほうがいいに決まっていますから。
「きれいに整備された城跡」が妙に心に残ったのでした。
仕事仲間にも、近いうちにひとりで松野まで来るぞと、つい、宣言してしまったのも、今回の遠いお山歩の動機となりました。

でも、ただ松野まで行くのじゃもったいない。
途中にはたくさんの道の駅が存在します。
ダムもあります。
十数年前、スクーターを初めて買った頃、西土佐村までキャンプしに来たことが何度もありました。
知らない道じゃない、けど、懐かしいほどにご無沙汰な道。
効率的にどんどん寄り道しながら松野を目指すことにしました。
なので、お山歩に行くと云うより、ツーリングな感じだったかな。

遠いと思う松野町ですが、クルマだったら、三間で高速を降り、あと下道を走りますが、2、3時間ほどで着いてしまう距離。
高速の延伸で随分近くなりました。
でも、スクーターはずっと下道、時速30キロという制限もあります。
途中、屋根のあるバス停小屋で横になって休んだりしながら、5時間ぐらいかかりました。
少し睡眠不足気味だったことが結構なブレーキになったのはこの旅最大の反省点です。

途中で気がついたんですが、今回訪ねた道の駅は、「奥伊予街道 七駅物語」というイベント中でした。
スタンプを集めたり、決められた商品を購入して行くと、賞品が貰えるらしい。
お金がかかる賞品は別にして、スタンプはタダだったし、記念に集めといても良かったなぁ。
そこが心残り。

平日の道の駅はどこも閑散としていました。
夏休み中の土日にもなれば、ドライブで来たクルマやツーリングのバイクで駐車場はいっぱい。
産直コーナーは、地元野菜を抱えたお客さんが右往左往。
でも、訪問時はどこかのんびりとしていて、落ち着いて休めました。
野菜や果物も買って帰りたかったんですが、国道は熱気ムンムンな猛暑真っ盛り。
野菜なんかすぐ傷んじゃいそうだったので、あきらめました。

今回、内子まで、国道56号線を通らず、国道380号線で大きく迂回するようなルートを選択しました。
大型トラックが行き交い、交通量も多い国道56号線は嫌いで、国道380号線なら広田の道の駅にも寄れるし。
内子からもメインの肱川西岸の県道を通らず、東側の旧道のような県道を進みました。
狭い道だけど、肱川西岸の県道より距離は短いし、スクーターにはいい道です。

肱川沿いを走ると巨大なダムに出会います。
鹿野川ダムに立ち寄ったのは「ダムカード」を集めるためです。
国土交通省管轄の全国のダムで貰える「ダムカード」。
数年前、ニュースメディアで目にして以来、ずっと集めてみたいと思っていました。
なにせ、どこのダムも遠方にあるため、手を出せずにいました。
せっかく、南予の方まで行くのだから、この際にと思い、初めて立ち寄ってみました。
カードは管理事務所で貰えます。
土日の職員がいない時のみ、受付で貰えます。
普段はビルに入って階段を上り、ドアをノックして、「ダムカードが欲しいんですが…」とお願いしなければなりません。
人見知りな僕には、そこがちょっとちょっと気が引ける部分ではあります。
1階に置いてあるパンフレットスタンドにでも置いておいてくれれば楽なんだけどね。
でも、ダムの職員さんはみなさん、とても気さくな人ばかり。
突然の訪問者に対しても怪訝な顔一つせず、「カードですね」と笑顔で対応してくださいます。
愛媛県内のカードはみな、揃え終えたのですが、ときどき、「どちらから来られました?」と訪ねられました。
パンフレットのように無差別に配っていい性質のものじゃないのかもしれません。
せっかく作ったんだから、カードを欲した人の動向をある程度、把握しておきたいのかも。
鹿野川ダムでは、2階の事務室まで上がらずにすみました。
無人の受付でちょっと躊躇していたら、ちょうど、2階から職員さんが降りてこられました。
その職員さんに話しかけて、受付の棚に置いてあったカードの束から1枚、いただくことができました。
鹿野川ダムのダムカードが記念すべき?、1枚目となりました。

その後はまた道の駅を巡りましたが、あの日は酷い猛暑で、直射日光ギンギン。
走ってきたルートは山間が多く、下界に比べればまだ涼しい方でした。
でも、ずっと温風に吹かれていたような状態で、随分、消耗してしまいました。
道の駅に立ち寄るのも途中からクールダウン目的へと変わりました。
お昼頃、松野町にたどり着きました。
松山に比べれば涼しい方の松野町も、真上から降り注いでくる強烈な太陽光線に灼かれて、屋外は随分、高温状態でした。
おさかな館のロビーに逃げ込み、しばらく、涼ませてもらいました。
そうしてやっと歩く気力が戻ってきたところで、城の山に向かいました。

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