石鎚山へ行こう!
土小屋から 2014
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石鎚スカイライン~土小屋
距離 約18.1km
標高差 約m
国道・県道
一般道
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所

砥部のコンビニにいた猫からスタート。
「猫が顔を洗うと雨が降る」なんて云いますけど、
この日は一日中、いいお天気だったにゃ。



三坂峠。
原付移動なので、国道33号線の三坂道路は走れない。
旧道状態で通行量がまるっきない三坂峠を上って久万入りしますが、
訪れる人も少なくなった三坂峠にあった建物が少しずつなくなってて、
道ばたにあったお遍路さん向けに開放されてた小屋も撤去されてました。
でも、松山平野を見下ろせる見晴らしのいい場所へは、
まだ立ち入れないので、そこだけ、改善して欲しいなぁ。



久万の町にできた道の駅「天空の郷さんさん」。
早朝だったので、トイレ利用ぐらいしかできなかったけど、
営業中なら、レストランや、地元の農産物や焼きたてパンも買えます。

この道の駅から250m先にある丁字路を左折し、
県道12号西条久万線でお山を目指します。
国道33号線を御三戸まで行くより、僕は楽かな。



久万の町から33.5km走って「関門」到着。
(途中をめっちゃ、端折りました。)
石鎚山の裏玄関的な関門には大きな鳥居があります。

石鎚山の標高と同じ1982年に建てられました。

土小屋へ向かう石鎚スカイラインは、右折して関門橋を渡ります。
直進すると、面河山岳博物館、奧に面河渓谷があります。

有料道路時代の名残のゲート。
ゲートは夜間、閉鎖されるので、注意が必要です。



ゲートから2.5kmのカーブから見える石鎚山。

面河山の尾根越しに見せる、石鎚西壁の荒々しい姿。



5.3km地点。
深い谷をはさんで見えるのは、石鎚山から二ノ森方面へ延びる西稜線。
写真左の一番高く見えるお山は五代ヶ森、
少し下って再び高くなっていく場所にあるササ原のお山が鞍瀬ノ頭、
その右隣の高峰が二ノ森、石鎚は右端。
ちなみに、この場所の真下が面河渓谷の、
国民宿舎や奇勝「亀腹」がある辺りになります。

二ノ森から石鎚山にかけてをアップ。
この稜線は、堂ヶ森から二ノ森を経由して、
石鎚山へと至る登山道が稜線上にあります。

二ノ森山頂部。

石鎚山。
写真左の弥山山頂にある頂上山荘も、
青空をバックにくっきり見えてました。



9.8km地点にある金山谷にかかる橋の直前、右側に-

金山林道の入口があります。

「金山林道」。

鎖で規制され、車両進入禁止な林道ですが、
林道の途中から笹倉(さぞう)湿原に行く道があります。

ちなみに、このスカイラインは土小屋に向かって上っていきますが、
この金山谷に向かう部分は下り坂になっています。
橋を渡った後はもうずっと上り坂、急勾配な上りです。



関門から13.1km地点にあるのが-

長尾根展望所。
古くは、国体の山岳競技のコースにもなった、
丸滝山に至る長い尾根です。

駐車スペースからだと木が邪魔してよく見えないので、
尾根へ上がる階段を、展望台の手前まで上がると、
こんな視界が得られます。

ここから見える石鎚山はピラミダルな尖り山姿です。

山頂をアップ。

尖った部分を更にアップ。
大砲岩や墓場尾根などと呼ばれている山頂南部の岩峰。

目を北西に転じ、西ノ冠岳直下に見えてくるのが「御来光の滝」。

この夏は雨が多かったので、水量も豊富な様子。



関門から18kmちょっと。
土小屋にようやくたどり着きました。
三連休中とあって路側の駐車場はすでに満杯。
手前の余地さえ、埋まりつつありました。



1492(いよのくに)mにある土小屋のロータリー。
登山者の姿で賑やかでした。
写真左が登山口方面、右は岩黒山側、建物は白石ロッジ。
ロッジの前に瓶ヶ森林道の入口があります。

岩黒山側にある白石ロッジ。
客室は25室、定員120名の宿泊施設です。
道路に面してる1階は誰でも利用できる食堂になっています。



登山口側に東屋や公衆トイレがあります。
こんもり茂った丘の上には石鎚神社土小屋遙拝殿が鎮座しています。
東屋右の柵から東を遠望すると-

瓶ヶ森が望めます。

アップで。
ネタばらしになりますけど、
この日、こんなにはっきりくっきり見えたのは午前中だけでした。
あっちもたくさんの人でにぎわってたんだろうなぁ。

  

遙拝殿入口にある「石鎚登山案内図」。

遙拝殿へ参拝、入山前の倣いです。

「石鎚神社土小屋遙拝殿」。

登山前のひと登り。

狛犬コレクション、吽と-

阿。

扁額。

登山口へは社殿の裏側からも行けます。

裏の階段を降り、車道・歩道を右へ行くと-



石鎚山登山口です。

ひとりごと

去年は初めて表参道から登ってみた石鎚山。
今年はいつものように土小屋からアタックです。
松山からだと(おまけに、僕の足は原チャリだし、で)表参道は遠くて、土小屋から登るのが常です。

家を出たのは朝6時頃。
季節は初秋。
三坂の峠に近づくにつれ、気温も下がってきました。
バイクのメットインにしまっていたウインドブレイカーを取り出し、冷たくなってきた風に備えました。
峠を越え、降りていくと、晴れた日特有の朝霧が久万の町に漂っていました。

古岩屋の方の道は追い抜く車もいませんでした。
仕七川で国道に出ると、ちょうど連休だったから、ツーリング中だろう、バイクらにどんどん抜かれました。
そのバイクらは、石鎚スカイラインの入口、関門のとこの広場に集まってました。
その後、僕の原チャリがスカイラインの急傾斜に四苦八苦して上ってるところで、またどんどん、抜かれました。

スカイラインは18キロちょっと。
クルマなら2、30分くらいで上り切れる距離だけど、僕は4、50分くらいかかります。
土小屋の標高が1492m、関門が640mくらい、850mほどの標高差を稼げるスカイラインは、石鎚日帰り登山になくてはならない道。
けど、僕の原チャリはもう7万キロも走ってるお疲れちゃんなので、山岳道に来ちゃうと、ぜーぜーと息も絶え絶え状態。
それでもがんばって雲上の世界へと僕を運び上げてくれます。

ちなみに、石鎚スカイラインは県道12号西条久万線の一部です。
西条久万線の名が示す通り、西条まで繋がる予定で建設が始まった道路でした。
けれど、当時の自然破壊をもいとわない建設手法などにより、計画路線全線開通が否定されました。
結果、土小屋にある国民宿舎の前で途絶えています。
道路建設で出た土砂・岩石をそのまま谷底に次々投棄されました。
その量は、渓谷が埋まるほど、地形が変化するほど膨大で、貴重な森の傷つき様は甚大でした。
石鎚スカイライン工事にかかわる環境破壊について、文化庁・環境庁より「復旧勧告」が出されたほどです。
昭和45年(1970)10月の開通から40年経った現在でも、完全に復旧されたとは言いがたいです。
まぁ、知らずに走ってると、気づかないと思いますけど。
石鎚スカイラインは土小屋の北にある大森山の山頂東麓を巻き、石鎚登山ロープウェイの山麓駅がある西之川へと下り着く予定でした。
なので、その西之川から西条市へ出る加茂川沿いの道路はスカイラインと同じ、県道12号西条久万線を冠しています。
当時の自然破壊云々は横に置いとくとして、僕個人は土小屋以降も作って欲しかったなぁと思います。
西条方面から土小屋や面河渓へのアクセス向上に一役も二役も買っただろう幻のルート。
土小屋から西条に下りたいときも、瓶ヶ森林道を寒風山隧道まで行かなくていいんだから。
石鎚をぐるっと周回する、いいドライブ(ツーリング)コースになったろうなぁって。
でも、登山ロープウェイにお金を払ってまで乗ろうと思う人はいまよりずっと少なくなっただろうなぁ。
当然、西之川の旅館、ロープウェイの先にある成就の旅館も多大な影響を受けただろうけど。
土小屋周辺もスカイラインで素通りできる状態になっていたら、ロッジとかもどうなっていたことか。
その代わり、自販機の種類が増えて、麓と同じ料金でコーラが買えただろうことは云うまでもない。
物流が容易になれば、登山ブームに乗っかって、夏休み限定営業のコンビニなんかもできてたかも。
西日本で最も高い場所にあるコンビニ… (^_^)
すべては、夢のまた夢。

現実世界。
僕のスクーターは、バイクにも抜かれ、クルマにどんどん抜かれます。
逆に土小屋が遠のいていくような幻想に襲われつつ、のろのろと坂を登ります。
休日だから、車、多いなぁ…。
お疲れスクーター、がんばって土小屋までたどり着いてくれました。
道ばたの駐車場はすでに満杯です。
駐車場のずっと手前の余地に駐まったクルマがちらほらいたので、人が多そうな予感はありました。
人とクルマの多さに、改めて石鎚というネームバリュー、集客力の凄さを実感したほどでした。
連休だからって人、多すぎでしょ、これだから百名山は…、と軽くうんざり。
原チャリはトイレのそばに立つ東屋のそばまで入って駐車しました。
原チャリはちょっとの隙間で駐められるから、便利。

登山する人、登山する人を送迎してきた人、スカイラインや瓶ヶ森林道に遊びに来た人、いろんな人でいっぱい。

さっさと支度を調え、まずは登山前のお約束、石鎚神社土小屋遙拝殿にお参り。
石鎚の天狗様に入山の挨拶をします。
お山の守護者にちゃんとご挨拶しとかないと、高下駄でちゃいっ!と蹴り落とされちゃうかも、です (^_^)
安全登山はまず気持ちから。

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