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柆野カヤマ林道~秋葉山登山口
距離 約4km
標高差 約190m
一般道
林道・農道・私道
徒歩
下記写真の場所

明神山塊の南麓を横切る林道柆野カヤマ線。
その起点はまだアスファルト舗装。
林道に入ったことに気がつかないくらいですが、
150mほど進むと-



舗装が途切れ、林道っぽくなります。
左の路肩側に余地があり、ここに駐車して歩いて行かれる方も。
※数年前まではここに林道起点の標柱があったんだけどなぁ…。

砂利道スタート。
砂利は粗めでタイヤに優しくありません。

さっそく、落石も歓迎。
まだ規模が小さく、クルマが入れる余地あり。



人工林が成長し、なかなか外の景色が望める場所が少ないんですが、時々、中山町の山並みを見晴らすことができます。
写真左の高い山は秦皇山、写真右の少し霞んだ山は黒岩岳。
手前の谷を挟んだ向こう岸を国道56号線が横切っています。

砂利っぽくないところはぬかるんでました。
ちょっとハマりかけたようなタイヤの跡がありました。
4WDじゃない普通車だと辛い道です。
僕のスクーターも軽くスリップ、慎重に進みました。



急傾斜地にはガードレールもあります。
写真奥の白い壁は崖崩れで岩盤が露出した場所ですが-

近くに行ってよく見ると(落石に注意して長居は無用ですが)、
放射状だったり蜂の巣状の不思議な亀裂があるのが分かります。

まるで、棒状の煉瓦を積み重ねたような光景です。
これは「柱状節理」や「放射状節理」と呼ばれ、“節理”とは岩体に発達した規則性のある割れ目です。
マグマが冷え固まったときに起きる現象です。
明神山塊を形作っているのは安山岩ですが、安山岩はマグマが断層のような地殻の弱い部分から湧出し、冷えて固まった火成岩です。
冷えて固まる際、縮むことで隙間ができ、それが等間隔に起きるため、六角形や四角形になります。
また、柱状の割れ目の長さは冷却期間の長さで決まり、ゆっくり冷えれば、内部に向かって長く延びる割れ目となります。
ちなみに、旧伊予郡内では堅くて良質な柱状節理の石材が多くとれ、割石や砥石、すずり石、陶石などに利用されています。

ただ、この亀裂のせいで落石、崩落が多いのが、この林道ならではの欠点なのですけどね。



簡易舗装。
砂利道に突如現れると大抵、急坂の証しです。

訪問時はこの坂の終わりのカーブにクルマが駐まってました。
これ以上、深入りするのはよくないと判断したのでしょう。
僕のは2輪ですから、まだまだ進めました。



道の半分を覆う細かい落石。
先のクルマは、この落石を見て引き返したのかも。
節理が崩れてできた硬い砂利はタイヤにも厳しいです。
歩く分にも、靴底に当たるゴツゴツした感じが伝わります。



また簡易舗装の急坂。

切り通し。
明神山は急傾斜地が多いため、林道を通すのも大変だったでしょう。



クルマの出入りが難しくなると、
轍によって抑えられてきた草が伸び放題に。
そのせいで、以前来たときより、荒れた雰囲気。



さらに草ぼーぼー。
夏は一体、どんな状態やら…。



そしてとうとう、僕も降りて歩くときが来ました。
落石が道の半分以上を覆っていました。

スクーターなら通れないこともない道幅が残ってますが-

路肩側も崩れていて、深い谷に落ち込んでいました。
まだ丈夫そうでしたが、岩を除けた弾みにバランスを崩し…、
ってなことを想像してしまい、あきらめました。

十数mに渡る落石ゾーンを足早に抜けると-

また落石で姿をさらした柱状節理が覗いていました。



明神山山頂から南へ飛び出す尾根を回り込みます。
カーブからは目指す秋葉山や立烏帽子岳が正面に。


真横から見る秋葉山と立烏帽子岳は、ひと繋がりの山並みで、ピークは明神山から始まる西稜線の一画に過ぎません。

以前に比べれば、育った木のせいで視界が狭くなりましたが、ここも秦皇山や黒岩岳を望めるポイントです。
空気が澄んでいれば、四国カルストまでも見通せるんですが、訪問時は薄いもやがかかっていて-

松山自動車道が中腹に突き刺さる黒岩岳も輪郭が定かでないときがありました。



人の気配のない寂しく冬枯れた山道をとことこと歩くこと10分。
比較的新しい植林地が明神山山頂下にあります。

「県民ふれあいの森」という植林地。
近隣の子供たちも参加して行われた植林活動から何年も経ち、少々、荒れ放題な森。
見上げる尾根の上に明神山の登山道が走っています。
植林地に入る車道を使えば尾根にもすぐに到達できそうですが、森の中では途端に下草に邪魔され、進みづらいかも。

尾根を回り込んだところにも、
植林地への車道が伸びています。
ここも登山道ではありません。




明神山の登山口は、秋葉山と明神山の尾根が出会う鞍部で、林道とも高度差がもっともない、写真のこの場所です。
ゆるい左カーブになっていて、左の路肩側には駐車できるくらいの余地もあります。
右の木立の中に登山口はあり-


登山口を正面から見ると、このような姿をしています。
写真中央少し右寄りに登り口があり、左右の尾根がその登り口に向かって下り出会っています。
登山口を示す看板や印がないので、つい、素通りしてしまった登山者も少なくありません。

足下の排水溝に注意して木立に分け入り、
林道より1mちょっと高い尾根に上がります。
明神山は右へ曲がり登って行きます。

さて、秋葉山や立烏帽子岳の登山口はまだ先です。
もう少し、林道歩きを続けましょう。



木立が切れて目指す山並みが見えました。
左(南)側の一瞬切れた木立の隙間から-

深い谷越しの山並みが見えました。
谷の底に見えるのは、上灘川が流れる日尾野地区。

またまた、秦皇山、黒岩岳を望む。
横切る松山自動車道の上は、夏はスイカ畑に変わる東峰の集落。



表土が崩れて落ちてきた倒木もあります。

冷たい風に揺れるススキの穂。

ススキもそうですが、冬枯れた野には綿毛な植物が多いですね。
風に乗ってどこまで飛んで行けるやら。

あまりに寒いと思ったら、残雪もちらほら。
ここいらはお山の陰だから、
溶け切れずに残っていたようです。



最後の切り通し。

抜けてから振り返るとこんな感じ。 




まだかなぁ、寒いなぁ、まだかなぁ、寂しいなぁ、と思ってたとき、黄色い目印が目に入りました。
秋葉山の登山口に到着しました!

斜めに入る小径が登山道です。
なにもない明神山の登山口に比べれば、一目でそれと分かります。

目に入ったのはこの紙(パウチ)。
平成22年9月11日に山頂の祠を修復した際に、
ここを上り口と定めて取り付けられたようです。



久しぶりに帰ってきた、林道柆野カヤマ線。
不思議とこの道は思い出すことが多かったりします。
それは目立つ明神山にあるからで、仕事で南予方面に向かうときとか、松山自動車道から明神山は見えるし、石鎚山から皿ヶ嶺と続く山並みの終着点のような場所にある明神山は市内のあちこちから眺めることができます。
秋葉山に行けてなかったことが一番の心残りであることも相まって、ちょくちょく思い出してしまうのでした。

前回、明神山に行ったときは、夏でも林道の終点までスクーターで行くことができました。
あのときも落石は多く、路面も堅い岩がゴロゴロして走りづらかったのですが、走って行けました。
でも今回は、さすがに落石も酷く、ススキやらも勢いよくて、おまけに路肩も崩れていれば、走りきるのは無理でした。
間伐など、森林の管理がここ数年、行われていないのでしょう。
行われていれば、落石も片付けられますし、軽トラでも日々往来すれば、雑草も伸びる暇がありません。
以前は、明神山の登山口に車が駐まっていたのを見たこともありました。
登山口までクルマやスクーターで入ることができたころは、明神山も秋葉山もとっても身近なお山でした。
でもいまは、林道歩きが必須に。
(バイク以外のマイカー登山な人は昔から林道歩きが必須だったけどね)
当初、登山口まで乗り付ける予定だったので、午後からでも大丈夫だろうと思ってました。
けれど、落石で行き止まり、林道歩きが追加された結果、1時間以上、行程がずれてしまいました。
予定では明神山にも寄って取材し直したかったんですけど、日没迫り、タイムアップでした。

落石で行き止まるまでの間で計4名の登山者とすれ違いました。
林道の起点に駐まってたクルマで来られた方たちでしょう。
林道起点からだとかなり、時間がかかったと思いますが、朝に入山され、お昼には下山、余裕だったでしょう。

林道を歩いたおかげで良かったのは、柱状節理を観察できたこと。
崩れ落ちた崖に、石柱のような岩石を積み上げたように見える割れ目や、蜂の巣状だったり、放射状だったり、規則性のある様はいつ見ても不思議です。
これは干上がった池の底の泥がひび割れているのと似た現象だそうです。
落石の中には石柱状の姿のまま、崩れ積み上がったものもあって、まるで建設資材を誰かが路肩に置いていったかのようでした。
マグマが冷えてできる柱状節理は実はそんなに珍しいものではありませんが、不思議な形状が伝説を生み、景勝地となっているところも少なくありません。
イギリス・北アイルランドにある大規模な柱状節理「ジャイアンツ・コーズウェー」は世界遺産に登録されたりしています。

ちなみに、明神山の標高は634m、東京スカイツリーの高さと同じです。
東京スカイツリーが開業した年は、記念登山も行われたそうです。
そんな明神山の登山口を通過し、林道終点方面へ向かうと、西日も差さない山の陰を歩いているせいもあって、ヒンヤリとしていました。
標高は500mを越えるか越えないかってところですが、残雪も、わずかですが、目に付きました。

秋葉山の登山口は一目で分かりました。
ただ、数年前に来たときは、黄色い印などは一切なく、こんな登り口があったことにも気がつきませんでした。

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